雲取山 ●1日目 2020.8.21(金) [登山]

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8/21(金)は東京都の最高峰 雲取山(2,017m)に登って来ました。

山小屋に泊まっての1泊2日の登山。
1日目の記事です。


今年は新型コロナウイルスの影響で富士山は早々に閉山が決定。
富士山の山小屋は全て営業を休止し、山も登れなくなってしまいました。

昨年も富士山に登っていて、今年こそはお鉢巡りをと思っていただけに残念。
なので今年は以前から登ってみたかった、東京都最高峰の雲取山に行くことに。

標高が2,017mなので西暦2017年にはちょっとした登山ブームに。
また、大人気漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)の出身地のようです。
自分は漫画を見た事は無いのですが、gogleで「雲取山」と入力すると検索候補に「雲取山 鬼滅の刃」と出てきます。

雲取山は東京都・山梨県・埼玉県の県境に位置しています。
代表的なルートは山梨方面からの鴨沢ルート、三条の湯ルートと、埼玉方面からの三峰ルートの3つ。

バスの本数が多くアクセスが良いのが鴨沢ルート。
標準的なタイムで山頂まで登りが6時間、下りが4時間。
日帰り登山は健脚向け。

当初の予定では三条の湯ルートで登る予定でした。
途中の三条の湯の山小屋で1泊して、翌朝早くに出発して雲取山に登山して下山するコース。

三条の湯では源泉を沸かした温泉に入れます。
登山でたっぷり汗をかいた後に温泉に入ってのんびりとするのも良いのかなと。

ただ、このコースだと初日は3時間半程で山小屋に着いてしまうので、初日の元気なうちに長く登る事が出来ません。
2日目に山頂まで行って、下山してくるのでかなり大変そう。

なので今回は温泉は我慢して、鴨沢ルートから登って雲取山の山頂を経由して、埼玉方面にある雲取山荘で1泊して翌日同じルートで下山するコースを選択。

雲取山荘は大部屋では無く個室の利用が出来るのも良い点。
現在はコロナ対応で1室4名までの利用に制限しています。
ただ、金~日、祭日、祭日前日は個室料が1室¥4,000かかります。

雲取山荘も8/11から山荘の宿泊を再開しました。
山荘の予約は1週間位前に電子メールで予約。

懸念される点は天候と体力。
夏のこの時期は、雲取山周辺は午後から発達した雨雲が発生し、大雨と雷に見舞われます。

朝早めに出て昼頃には山頂に着くのが理想。

あとは今年はまだ高尾山しか登っておらず、体力的にも心配。
不安を抱きながら当日の天候を祈っていました。

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今回は事前に登山届を記入。
東京都奥多摩ビジターセンターのHPからダウンロードできます。

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上段に氏名、住所、連絡先等を記入。
下段の奥多摩山岳概念図に登山ルートを→(矢印)で表示。

8/21(金)当日。
朝早くに起きて、車で登山口最寄の小袖駐車場に向かいます。
小袖駐車場は東京都のすぐ隣のギリ山梨県側にあります。

天気は晴れ。
ラジオを聞いていると東京都/埼玉県には雷注意報が出されています。

平日で朝が早いので道路は空いています。
奥多摩までくると気温も25℃近くと暑さがちょっと落ち着いています。

国道411号から小袖駐車場の入口へ右折。
すぐにまた駐車場入口へ右折になります。

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東京方面から来るとかなりキツイ右折で駐車場方向に入らなくてはいけないので、Uターンして山梨方面から進入しました。
(画像は翌日の帰宅時に撮影したもの。画像右側の道路が東京方面からの道で、左側が駐車場方向)

駐車場へは狭い登り道。
対向車が来たらすれ違うのも大変そう。

本当に駐車場があるのかと不安になってきたら、駐車場が見えました。

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土日は早朝から混雑するようですが、今日は金曜日なのでかなり空いています。

駐車場に車を止めて、登山服に着替えて準備。

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良い天気。

駐車場にはトイレもあります。

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トイレの前には登山届を入れるポストが。
事前に記入済の届を入れておきます。

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7:33 登山口に向けて出発。
まずはアスファルトの道路を進みます。

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登山口の案内。

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熊出没 パトロール中の車。

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7:40 登山口。
道路の左の狭い登山道に入ります。

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7:44 高い木々の中をゆっくり進みます。
緩やかな登りですが、汗が沢山でてきます。

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木の中なので景色は見渡せません。
セミが沢山鳴いています。
頭上の高い所ではジェット旅客機のエンジン音がたまに轟いています。

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雲取山を目指します。

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たまに開けた場所も。
良い天気。

熱中症に注意しながらハイドレーションを使用しながら歩きながらちょこちょこと給水。
ハイドレーションは水の入ったボトルに吸引チューブが付いた給水システム。

しかし、このハイドレーションのチューブが途中で折れているのか、水が全然吸い込めません。
喉が渇きます。

スタートから1時間程のところに1/6地点の案内看板があるので、そこまで休憩は我慢してそこでハイドレーションを直そうと思っていました。

しかし、なかなか1/6地点案内板がありません。

喉の渇きがMAXになったので、途中で休憩。
リュックを肩から下ろし、ハイドレーションのチューブを調整。
水をガブ飲みしました。

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8:57 水場の案内板。
ちょっと寄ってみます。

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冷たい水。
まだ水はあったので補給せずに先へ。

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9:02 ようやく1/6地点の案内板。
小袖登山口から雲取山まで登り行程1/6地点。

登山口から1時間20分かかりました。
このままのペースだと山頂まで6時間40分。
15時半過ぎになるでしょうか。

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9:32 ちょっと開けた場所で休憩。

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進行方向左下に沢があり水の音を聞きながら進みます。

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9:59 登り行程1/3地点に到着。
ペースは別に早めていませんが、今までよりちょっとだけ早いペース。

登山口から2時間20分。
山頂までは4時間40分。

14時半~15時頃に着く予定。

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木々の間から遠くに山が見えます。

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10:37 七ツ石小屋下の標識。

左に進むとブナ坂経由で雲取山。
右に進むと七ツ石小屋を経由して雲取山。

七ツ石小屋には水場があります。
ここまで2ℓの水を持ってきていましたが、飲んでほとんどなくなってしまいました。
まだ、ジュースやお茶はありますが。

ここは迷わず水場のある七ツ石小屋方面へ。

この辺りからちょっと登りもキツクなります。
登っていると両足がつりそうに。
だましだまし登ります。

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10:49 ちょっと休憩。
レジャーシートを敷いて、ちょっと体を横に。
下半身に貯まっていた血が上半身にも廻るような感じがしてちょっとリフレッシュ。

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10:59 七ツ石小屋が見えてきました。

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11:01 七ツ石小屋に到着。

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ハイドレーションの水は空っぽ。

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小屋上の天然湧水からの水。
自由に使えます。

早速給水。

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遠くの山々が見えます。
富士山も見えるようですが、見えませんでした。

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トイレもあります。
協力金が必要です。

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ここで昼食。
おにぎり3個とお茶。

食事を取ってエネルギー補給も完了。
また元気に登れそうです。

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ここは携帯電話の電波も入ります。
丁度半分位の工程でしょうか。

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11:40 七ツ石小屋を出発。

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左手に沢を見ながら進みます。

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11:45 水場と分岐。
ここにも水場があります。

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右に進むと七ツ石山を経由して雲取山。

左は巻き道で雲取山へ。
ここは体力を勘案して左の巻き道へ。

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巻き道なので比較的平坦な道。

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花を撮る余裕も。

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ブナ坂経由雲取山へ。

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根本から倒れている木も。

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12:16 ブナ坂。

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案内には雲取山まで2時間 3.3km。

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ブナ坂からは稜線。
雷の心配は今のところ無し。

ここから所々で携帯電話の電波が入ります。
ちなみ自分はドコモユーザーです。

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12:25 後ろを振り返ると七ツ石山。

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夏の暑い日差しが照り付けます。

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ちょっとだけ雲も出てきました。

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12:28 遠くに雲取山のシンボルダンシングツリーが。

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ダンシングツリー。

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強い日差しを浴びながら尾根を進みます。

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12:55 雲取山ヘリポート。

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13:00 奥多摩小屋。
施設の老朽化のため平成31年3月末で閉鎖。

ここでもちょっと休憩。

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小屋の下の方に水場があるようです。
管理はされていません。

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13:12 雲取山荘への分岐。
右が山荘への巻き道。
真っすぐが山頂。

山頂方面に進みます。

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13:21 富田新道への分岐。
富田新道は崩落のため通行禁止。

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だんだんと黒い雲も。
遠くで雷も鳴っています。

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13:57 小雲取山の山頂付近の標識。
この標識の裏の小高い丘の藪の中が小雲取山の山頂らしいのですが、山頂標識は見つけられませんでした。

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黒い雲が湧いてきます。

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14:00 目の前の奥の小高い山に避難小屋が見えました。
もうすぐ雲取山山頂。

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はやる気持ちを抑えてゆっくり進みます。

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最後の登りは結構キツい。

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14:17 避難小屋に到着。

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中はこんな感じ。
小屋の外にはトイレもあります。

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山梨県の雲取山標識。

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山頂はもうちょっと先。

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山頂が見えます。

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14:24 雲取山登頂!

周りは曇っていて何も見えません。
山頂には他に1人だけ。

その方はすぐに今来た道を戻って行きました。
日帰りでしょうか?

この時間から下山となると暗くなりそうだし、雨も降りだしそう心配。

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ガスも出てきました。
雷もだんだんと近づいてくる感じ。

頂上には10分ちょっと滞在して山荘に向かいます。

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埼玉の三峰方面へ。

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滑落注意。
結構急な下り坂を下ります。

下山して10分位した所で、結構近い場所で何やらなんかの動物の鳴き声が。
鳥では無いのですが、何が鳴いたかは分かりませんでした。

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雨は降っていませんが、雷が近くで鳴り始めたのでちょっと先を急ぎます。

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14:59 雲取山荘近くのレリーフ。

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15:00 無事雲取山荘に到着。
標高は1,830m。

山荘前のベンチで一休み。

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山荘前には水場。
沢やか水。

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トイレも外に。
山荘利用者もトイレは外に出ないといけません。
特に協力金は必要ありません。

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小屋の前の空はちょっと晴れていて青空も見えます。

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小屋の裏には雲が迫っていて雷と雨もポツポツと降ってきました。

マスクを着用して山荘の中へ。
フロントで名前を言ってチェックイン。

まずは検温。
問題ありませんでした。

料金を事前に支払います。
1泊2食で¥8,500。
翌日の昼食(お弁当)も依頼していたので+¥1,000。

本来なら個室利用料がかかるはずでしたが請求されませんでした。
今日は全然満室にならなかったからでしょうか?

案内された2階の部屋へ。

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2階の廊下。
両脇に部屋が沢山。

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部屋。
8畳間に敷き布団が8枚。
本来なら1部屋に8人収容なのでしょうか?

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裸電球。

部屋には残念ながらコンセントは付いていません。
モバイルバッテリーは必須です。

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部屋の入口。

ドアは磨りガラス。
鍵は付いていません。

下駄箱が付いており、靴はフロントで渡されたビニール袋に入れて下駄箱の中に入れます。
館内はスリッパで移動。

汗でビショビショの服を早速着替えます。
ボディシートで体を拭いてスッキリ。

館内をちょっと探索。

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館内案内図。

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夕食18:00、朝食5:30、消灯20:30、チェックアウト7:00。

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山荘前のテーブル。
部屋からの眺め。

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夕食まで時間があるので、外のテーブルでビール。
旨し!

ビールは山荘で購入。
¥500。

雨は止んでいました。

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今度は部屋に戻り部屋飲み。
家から持ってきた缶チューハイ500㎖。

クーラーバッグに入れてきたので、まだ常温ではなくほんのりと冷たい感じ。

夕食までは部屋で横になって体を休めていました。

山荘は携帯電話の電波はきているようですが、部屋だと電波が入りません。
食堂とか山荘の前のテーブルとか、一部エリアで使えます。

部屋でスマホが使えないとやる事がありません。
ウォークマンを持ってきたハズなのに、荷物を探しても見つかりませんでした。

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18:06 外はちょっと晴れている感じ。

18時過ぎになると、スタッフの方が夕食の準備が出来たと部屋の外で声をかけてくれます。
食堂へ向かいます。

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夕食。
メインはハンバーグ。

ご飯はお替り自由。
お腹が空いていたので、ごはんを1杯だけお替りしました。

食堂に居たのは他に2組。
夫婦できている方と1人で来ている男性。

その2組は部屋もそれぞれ隣の部屋でした。
自分の部屋が真ん中。

山荘にはもう1人男性がチェックインしているのを見ました。
今日の山荘利用者は4組でしょうか。

山荘の外にはテント場があり、テント利用の方が水場やトイレを利用しているのを見かけます。
テント場は見に行かなかったのですが、山荘より人が多そうです。

テント場は¥500で利用できるようです。
ただ荷物にテントやマット、食料を持ってこなければいけないので大変。
特に自分は腰が悪く硬いマットだと腰が痛くて眠れないので。

食事を終えて部屋に戻ります。

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18:34 雲がちょっと出てきました。
これだと今晩は星空は期待出来そうに無いです。

そういえばウォークマンは巾着袋の中に入れていた事を思い出し取り出します。

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このウォークマンはワイドFMラジオに対応。
ワイドFMはバッチリ電波が入ります。

FM 91.6MHZは文化放送。
文化放送ライオンズナイターで、ライオンズv.s.バファローズ戦を聞きます。
19時頃で既に5回と早い試合展開で1-0とライオンズがリード。

部屋でも山荘で買ったハイボールで部屋飲み。

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こちらはチェックイン時に貰った紙製の枕カバーと、持参したモンベルのキャンプシーツ。

シーツは予約時に持参するように言われていました。

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布団の上にキャンプシーツを敷いて、枕にカバーをセット。

部屋は窓を閉めるとちょっと暑いですが、開けてると丁度良い感じ。

寝る時もシーツ1枚で十分でした。

20:20頃には野球も終わり、結局1-3でライオンズの負け。

20時半になると強制消灯。
部屋の灯り、廊下の灯りも消えて真っ暗。

外の水場の灯りも消えて、トイレ前に唯一小さなランプが点いています。

お酒をちょっと飲みすぎたので、寝る前に外のトイレへ。
ヘッドランプを付けて外へ。

外に出てみると意外にも星が綺麗に見えます。
しばらく星を観察してから部屋に戻って就寝。

疲れ切っていたのですが、なかなか寝付けず布団の上でゴロゴロしながら寝ました。




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